
海外ETFを使った高効率ポートフォリオを検証する過程で、
「ドルベースでは驚異的な実績にも関わらず、円ベースでは為替影響によりそれほどでも無い」
という状況を為替ヘッジで何とかしたいと思い続けています。
円ベースでは、これらの指標は全て10%以上悪化します。。。
上述の確定拠出年金スイッチング(税コストメリットで為替ヘッジのコストを相殺できる)や、課税口座でも高効率ポートフォリオ(超過リターンで為替ヘッジのコストを相殺できる)ならば、ヘッジ有り商品を組み込むのもありかと思っています。
そんなことを考えているちょうど今、日経電子版に興味をそそる記事が。
日経電子版 会員限定の記事で、為替ヘッジコストについて分かりやすく説明してあります。
(非会員で読めるのは冒頭の数行だけですので、興味のある方は会員登録をしてみてください。)
2016年〜2020年の5年間ですと、この記事のグラフや一般的な為替ヘッジコストの算出方法(=二国間の短期金利の差)に基づく円ドルのヘッジコストは年1%程度です。
同期間の「ヘッジ有り」商品の実質コストを評価してみました。
2016〜2020年実績2015年末から2020年末にかけて、円ドルのレートは120.30円/ドル→1ドル=103.24円/ドルと円高方向に動いています。
この動きを除去すると 三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数(H無) のリターンは12.74%に改善します。
一方 三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数(H有) のリターンは11.18%ですので、12.74%との差である1.56%が年間の実質コストとなります。
純粋なヘッジコスト約1%との差は、約0.56%。
常時ヘッジ有りだとこの0.56%/年は追加コストとしてかかり続けることになりますが、確定拠出年金なら「超円安状態の時にヘッジ有り商品へスイッチングする」手法で、追加コスト削減とリターン向上を同時に実現できそうです。
購買力平価による独自判定では、ここ20年だと2015年(基準レートより30%も円安)が絶好の発動タイミングでした。
為替ヘッジ活用をするしないに関わらず
SBI証券セレクトプランが万能です。
そんなこんなでセミリタイア後、iDeCoはSBI証券に開設完了しました!
SBI証券iDeCoの商品例
商品名 | 連動するインデックス | ETFだと |
eMAXIS Slim先進国株式インデックス | MSCI-KOKUSAI インデックス | TOK |
インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用) | MSCI-KOKUSAI インデックス(円ヘッジあり) | |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式)) | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス | VT |
上記以外でも「EXE−iグローバル中小型株式ファンド」や「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」など優良投信が選べます。

課税口座の高効率ポートフォリオは「0.56%を遥かに上回る超過リターンを追求しつつ、常時ヘッジ有りにする。」でしょうか。
ただS&P500・DJI・NASDAQ100・米国20年超国債のヘッジ有りは公募投信・国内ETFに存在しますが、ヘルスケアセクターのヘッジ有り商品は存在しません。
非常に惜しい。。。
「NASDAQ100 + 米国20年超国債」あたりをベースにより良い運用を捻り出したいです。
posted by Osaruたいちょう at 11:03|
為替レート
|

|