2020年10月26日

セミリタイアに向く資産運用とは

どんな運用をすべきか
「どのような運用スタイルを採用し、またどの程度の収益率をターゲットにするか?」はセミリタイア後の生活を考える上でとても重要になってきます。

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私は、資産運用の基本的な考え方を「効率的市場仮説」 においています。
金融市場に関する考え方は以下の通りです。
・市場はほぼ効率的であり、長期的にはリスクにみあったリターンに収束する。アクティブ運用はリターン低下の可能性が高い。
・リターンを追及するには、株式の割合を高くする必要がある。
・リターンを維持しつつ株式のリスクを減らす為、投資地域・投資銘柄を高度に分散する。
・バリュー株効果やスモール株効果はおそらく有効らしい。
これでほぼ運用スタイルは決まってしまいますね。

無リスク資産 →預貯金または短期の日本国債
リスク資産  →世界中の国々に低コストで投資できるETFや公募投資信託

金融資産が潤沢に有るセミリタイア状態では、リスク資産を極端に避ける必要は無いので、リスク資産40%(期待収益率 年4%程度)〜100%(期待収益率 年7%程度)でリスク選好度に応じて資産配分を決めればOKです。

オススメの株式ETF
全世界の株式に分散したETFをオススメします。
また、バリュー株効果重視の方の為に全世界バリュー株式のETFも1つ、セクター戦略重視の方の為に米国バリュー株式のETFも1つリストアップしてみました。 

・全世界の株式8,000銘柄超を対象とするインデックス連動の上場投資信託
・経費率 0.08%/年と超低コスト
・為替ヘッジ無し
・分配金 2%程度/年

・全世界の株式600銘柄超を対象とするインデックス連動の上場投資信託
・経費率 0.58%/年と低コスト
・為替ヘッジ無し
・分配金 4%程度/年

【実績比較 2008-2020】
VTとDEWの比較.png
VT      +68.45
DEW   -28.95

あれ、、分配金利回りの差を差し引いても、DEW(赤)がVT(青)に10年スパンで見てもタコ負けしていますね。。。
 10年が評価期間として妥当かどうかはさておき、この実績をみるとVT一本で十分なんじゃないの?と思ってしまいます。

長期間のバリュー株効果&シーゲル教授を信じるならDEW。
スクリーンショット 2020-10-26 11.42.09.png VS スクリーンショット 2020-10-26 11.35.36.png

Bバンガード・米国ヘルスケア・セクターETF Ticker:VHT
・米国の株ヘルスケアセクター400銘柄超を対象とするインデックス連動の上場投資信託
・経費率 0.10%/年と超低コスト
・為替ヘッジ無し
・分配金 1%程度/年
・超長期リターン高め & 金融危機の下値抵抗力有り

オススメの公募投資信託
・国内外の株式/REIT/債券に投資するバランスファンド
 株式+REITの比率 80%
・経理率 0.242%/年と低コスト
・一部為替ヘッジ有り
・分配金 無し
 
スクリーンショット 2020-10-26 13.45.30.png
※長期的には株式100%なみのリターンを、より低いリスクで叩き出すと想定しています


・国内外の株式/REIT/債券に投資するバランスファンド
 株式+REITの比率 100%
・経理率 0.484%/年と低コスト
・一部為替ヘッジ有り
・分配金 6%程度/年 

"世界の株式やREITに加えて、株価指数先物取引や国債先物取引などを活用することで、信託財産の純資産総額の3倍相当額の投資を行ないます。 
引用元:日興アセットマネジメント株式会社

「肉食系バランスファンド」
レバレッジを用いて運用効率を高めています。
長期の運用実績、特に金利上昇時の過去データが無い事だけが不安要素です。それ以外は文句のつけようがないです。

グローバル3倍3分法ファンドは、タコ足分配になりにくい資産配分であり、セミリタイア後のキャッシュフロー安定化にはこの隔月分配型が必須と判断しました。
(証券会社の定期売却サービスよりも、キャッシュフローの不安を解消できます。)
 株式ETFの分配金 >> 3倍3分法ファンドの分配金 >定期売却サービス >> 他の毎月・隔月分配型ファンドの分配金

******* 2021年2月2日追記********
オススメの株式ETFに「VHT バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF」を追加
posted by Osaruたいちょう at 00:52| ETF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする